




| 下記が 未脱脂オレンジ・シェラックを アルコールで溶かし 数日後の状態です。 WAXが沈殿しています 画像クリックで拡大 |
![]() うわずみだけを使うと 脱脂済みとして使用できます。 混ぜて使えば未脱脂として 少し肉厚に塗れます。 |
| <基本編> | |
| Q1 | シェラックは天然の物ですか? |
| A1 | 主にタイ、インドが産地でラックカイガラ虫という小さな昆虫が出す 分泌物を原料とし精製した物がシェラックです。 |
| Q2 | 何に使うのですか? |
| A2 | 木工ではシェラックをアルコールに溶かして 「シェラックニス」を作ることが出来ます。 木工に限らず食品、化粧品、電気製品等、色々な分野で使われています。 |
| Q3 | シェラックは無害ですか? |
| A3 | シェラックは燃やしても有害なガスは発生せず、 廃棄しても性分解する、環境にも人体にも優しい樹脂です。 |
| <初めて使う編> | |
| Q1 | シェラックを溶かす為のアルコールはどんなのがいいのですか? |
| A1 | 99%以上の高純度アルコールで工業用アルコールや 消毒用アルコールが良いでしょう。 |
| Q2 | 99%以上の高純度アルコールを簡単に入手できますか? |
| A2 | 工業用はお近くの塗料店やホームセンターなど、 消毒用は薬局やドラッグストアなどにご相談下さい。 |
| Q3 | 割と入手しやすいアルコールは何が有りますか? |
| A3 | 薬局やドラッグストアでは「無水エタノール」という 商品名のものは割りと入手しやすいと思います。 |
| Q4 | どのアルコールも体には安全ですか? |
| A4 | 全てが安全ではありませんが、エタノールはお酒の成分と同じで、 酔性があり口に入れても安全と言われています。 |
| Q5 | エタノールにも種類がありますが「無水エタノール」が良いのですか? |
| A5 | 無水とは、一般的に薄めるのに使う精製水が含まれ無い 高純度なアルコールをその様に呼んでいる様です。 |
| Q6 | 純度の低い「消毒用エタノール」ではダメですか? |
| A6 | 純度が低いアルコールにはほとんどの場合、 薄めるための「水」が含まれ、塗装には不向きです。 |
| Q7 | 「水」がアルコールに含まれているとなぜ?ダメなのですか? |
| A7 | アルコールの気化スピードと水分の乾燥時間に大きな差がある為、 水だけが長時間残る事になります。 塗装に適す状態まで整った木部表面への水分付着は、 「毛羽立ち」「変色」「シミ」などが発生しやすくなります。 |
| Q8 | 出来るだけ安価なアルコールはなんでしょうか? |
| A8 | 工業用アルコールが最も安価だと思います。 液体では毒性がありますが「気化してしまうから」と言う理由で、 使用する方もいらっしゃると聞いた事が有ります。 もし、使用される場合は取り扱いも含め十分に注意が必要です。 |
| Q9 | 下塗り用として使ってもいいのですか? |
| A9 | サンディングシーラーの代用になります。 乾いた後にはラッカーなどの溶剤系塗料を上に塗る事も可能です。 一部、ポリエステル系、ウレタン系の塗料などと相性が悪いものが 有りますので、必ずテストピース等で試してください。 |
| <実践編> | |
| Q1 | シェラックをアルコールで溶かすにはどうしたらいいのですか? |
| A1 | 基本的に、純度の高い(99%以上)アルコールに入れて溶けるのを待ちます。 かき混ぜると早く溶けます。 |
| Q2 | 使う容器は何が良いですか? |
| A2 | 透明なガラス瓶をお勧めしますが、廃品利用でも十分対応できると思います。 |
| Q3 | 容器はプラスチックや金属ではダメですか? |
| A3 | プラスチックでもアルコールに侵されない物であれば使えますが、 金属容器は変色・変質の原因になりますので使用しないで下さい。 |
| Q4 | 混ぜる時にはシェイクしてもいいのですか? |
| A4 | シェイクしても問題は有りませんが、 ビンが割れたりフタをしっかり閉めていない場合、シェラック溶液が 飛散(飛び散る)場合が有りますので十分注意が必要です。 |
| Q5 | ビンのフタが固まって開かなくなったのですが、、? |
| A5 | ネジフタの場合シェラック溶液が付着し固着して開かなくなる事が有りますが、 買い物袋(レジ袋)等をフタより大きく切り、挟み込むと固着しにくくなります。 |
| Q6 | シェラックを溶かす時の「単位」はありますか? |
| A6 | 基本的には自由ですが、欧米にはシェラック溶液を作る時の単位があります。 アルコール100ccに12グラムのシェラックフレークを溶かした濃度を 「1 カット」と言います。 |
| Q7 | 使いやすい濃度はどれくらいですか? |
| A7 | 初めての場合はテスト的に作品以外の物に「1カット」で作った溶液を 「速乾塗料を扱う感覚」で試し塗りを何度か行って練習してください。 好みや用途によって違いますが、通常「2カット」がお勧めです。 濃度は後からでもアルコールやシェラックを追加する事で調整できます。 |
| Q8 | どうやって塗るのですか? |
| A8 | 基本的にニス等の塗料と同じですが、 好みにより刷毛、ウエス、ペーパータオル、タンポ、など塗り方も様々の様です。 塗りとサンディングを繰り返して好みの段階まで仕上げるのが一般的です。 エアブラシでの使用はアルコールの気化が早い為、 ノズルが詰まる事が多く、使用者は様々な研究が必要です。 |
| Q9 | どの様な仕上がりになりますか? |
| A9 | 塗る素材によって様々ですが、 しみ込む量が多い素材は塗装回数が少ないほど艶消しっぽくなります。 厚く塗る事で艶も出せますが、塗装や研磨など高度な技術が必要になります。 ギターなどの楽器や高級家具などの表面塗装に使用される場合があり、 鏡の様な仕上げをしている例も有るようですが、高度なテクニックが必要です。 一般的に「フレンチポリッシュ」と呼ばれています。 |
| Q10 | オリジナルの調合でも良いのでしょうか? |
| A10 | 溶かし方や濃度も含め基本的に自由です。 他の添加物やオイル、着色材などをミックスし、オリジナル溶液をお作り頂けます。 |
| Q11 | 溶かした後、いつまで使えるのですか? |
| A11 | かなり長い時間(1ヶ月以上)溶液のまま保存しても、 木工での塗装に使う場合は大きな問題になる事は聞いていません。 直射日光があたる場所や、気温が常時25度を超える場所、 湿度が高い場所に放置すると変色、変質して使えなくなる事があります。 可能なら、使う度に、使うだけ作る事をお勧めします。 |
| <アレレ?編> | |
| Q1 | 塗装面が曇った感じがするが、、? |
| A1 | シェラックはアルコールに溶けるといった性質上、乾燥後でも、 再びアルコールに触れると溶け出す事が有ります。 硬化がさほど進んでいない状態では、化粧品やお酒などに含まれる 微量なアルコール類にも反応する事があります。 さらに耐アルカリ性にも弱い性質がありますので。 ご使用になられる場所との適応についてお考え下さい。 |
| Q2 | 熱い鍋を置いたら変色した、、? |
| A2 | シェラックでなくてもその様な事は発生しますが、 耐熱性は低いですので使う場所には十分注意が必要です。 |
| Q3 | シェラックフレークが固まってる、、? |
| A3 | 湿気や水が入り込むとフレーク同士がくっついて固まる事がありますが、 塗料として使う場合、大きな問題はありません。 乾燥剤を入れて、湿気が入りにくくして頂く事と、 出来るだけ早く使用する事をお勧めします。 |
| Q4 | 既製品の予め塗装された家具に塗っても上手く塗れない、、? |
| A4 | 下地がどの様な常態か?によって大きく変りますが、 塗装されてから年月が経過した物や、剥がす事が困難な塗装面への 上塗りには適しませんので使用しないで下さい。 |
| Q5 | 塗装面が白く濁った、、? |
| A5 | 高湿度時や下地が乾燥していない場合に白濁する場合が有りますので 下地(材料)の乾燥と、作業する環境、天気などに配慮が必要です。 |
| Q6 | 冷たいグラスを置いたら白い輪が出来た、、? |
| A6 | 耐水性には弱い性質ですので、長時間水分が付着したり、 アルコール類を含む液体が触れる場所には使わない方が無難です。 テーブルやカウンターの天板には使用しないで下さい。 |